2015年9月2日水曜日

子どもが友達をたたく理由



沖縄はお盆が終わり、エイサーの音が聞こえなくなりました。夏の始まりとともに聞こえてくるエイサーの練習の音も、街中活気溢れた本番お盆の踊りも大好きです。残すは9月27日に十五夜です。


この時期が本当に文化あふれていいですね。





さて、本日の子育て座談会
内容は
「子どもがすぐ友達を叩いてしまうのですがどうしたらいいでしょうか」について




「たたく」行為は友達を傷つけてしまうから、止めないわけにはいきません。
でも親も先生も本当は子どもと一緒に向き合いたいと願っています。
生活の中でそんな子と親の関係を築けるヒントになることを今回のブログは目的としています。



「友達を叩いてしまう」ということには様々な子どもなりの理由があります
今までの相談で出会った子ども達にもいろいろな理由があった中から6つをご紹介します。

理由1.気持ちが高ぶって叩いてしまう 
理由2.刺激が欲しくて叩いしまう(叩くことに本人は理由はないが)
理由3.力加減ができず触れたつもりが叩く結果になってしまう
⇒この理由に悩むお子さんの多くは、本人は叩いてしまったことに後から気付き悩んでいることが多いです。

理由4.”叩く”以外のコミュニケーション・問題解決方法が持てない
理由5.叩いてはいけない道徳的なことや相手が痛いと感じることの理解が苦手
⇒この理由に悩むお子さんの多くは、普段から友達と遊びたいのに上手くいかないと悩んでいることが多く、友達と楽しく遊べる方法を本人が探していることが多いです。

理由6.自尊心が低く叩いてしまう
⇒叩く度に「自分はダメな子なんだ」と本人が苦しんでいます。自分がみんなに認めてもらえることを探しているお子さんが多いです。





ここでこれらの理由を挙げたのは、その理由を理解することも大切ですが、それ以上に子どもは「叩きたくて叩いているわけではない」ことを私達大人が信じるためです。




それをふまえて叩いてしまう子どもと向き合うときに大切なこと
 
 どの理由にせよ、本人が苦しんでいます。「叩く」という行為に対し叱ることは重要です。その後必ず「どうしたかったの?」と聞いてあげてください。それを本人が答えられなかったとしても、そう聴いてくれる親の姿勢に、子どもは常に変わる(成長する)チャンスを持ち続けられます

*ちなみに、”叱る”ということは”怒る”とは違います。辞書的には大きな違いは記されていませんでしたが、私自身は相手のために伝える場合を”叱る”と認識しています。ですから、相手(子ども)がなぜ叱られているのか、しっかりと分かる状況が重要です。またこの話は別でまとめます。


 上記の理由は、年とともに成長し消えていく理由もあります(中には経験を積んで学ぶこともありますが)。その成長を待つ前に自分自身に感じる価値観(自己肯定感)が下がってしまうことが一番心配です。子ども自身が成長するチャンス(失敗してもそのことだけで僕を判断されてはいない。僕は変われることを期待されている)を実感し続けて、「今」を過ごせることが大切ですね。