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2016年1月11日月曜日

兄弟喧嘩って止めるべきですか


明日は保育園での子育て勉強会
前回の質問に「兄弟喧嘩って止めるべきですか」と兄弟の育ちについて
質問があったため、今回のテーマは「兄弟喧嘩」です。


さて、兄弟喧嘩
うちには3人の男の子がいますから兄弟喧嘩は日常茶飯事です。
しかし、自分の小さいころを思い出しても兄弟喧嘩の9割は些細な事だったり、ちょっとした勘違いだったり、一時的な感情からだったり…
特に意味が無いもののようです。特に小さい頃は。


「兄弟喧嘩は止めるべき?」
と聞かれれば、大きな怪我がない限り特に止める必要もないのかもしれませんね。

しかし、兄弟喧嘩は子ども達の現状を知る絶好のチャンスでもあります。
上の写真を見てください(ネットから取った写真ですが)。
おそらく前で泣いているのは弟でしょう。後ろのお兄ちゃん、泣きながらも弟の様子を見ていますね。自分が泣くことも忘れて。
弟の心配ができるほど、彼は『兄として弟を大切にする』事を大切にしていることが解ります。

喧嘩が始まったら、どっちが悪いとか親のスケールは外して、ちょっと観察してみてください。”家族という社会の中での兄・弟という役割の現状”を知ることができます。

「お互いを殴る時、相手にどれ位力加減ができているだろうか」
を観察するとわかること。

  • 相手の痛みがわかるか?
  • 適切な力加減を学べているのか?
  • 感情をコントロールできるか?


「兄は弟のわがままとどう向き合うのかな?」

  • 弟(年下の子)に対する我慢の閾値
  • 問題解決力


「弟は兄にどんなわがままをどこまで言うのかな?」

  • 兄への信頼度
  • 兄への尊重


こんなことを知れるいい機会です。
これは家庭の中でのそれぞれの役割(兄・弟)に対する子供自身が持っている道徳観、価値観です。

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子供がクラスや部活、学校、学童、子供会…様々なコミュニティーの中で、自分らしく活き活きと成長していくために重要な事は、そのコミュニティの中で、やりたいこと、する必要があることを【選択】できることと、【遂行】できることです。

家庭は小さなコミュニティですが、父・母・兄・姉・妹・弟、それぞれの役割ごとに
やりたいことやする必要があることが存在します。いわば、コミュニティ参加の学びと練習の場ですから、子ども達がそれぞれの役割をどのように学び(認識・道徳観・価値観)、どのようなことを選択し遂行するのかはとても重要です。
*****



ちなみに、観察していることは子供にバレないことがおすすめです。
子ども達は兄弟でのやり取りを一通り終えると、大抵「おかーさーん!お兄ちゃんが…」と言いに来ますから、その時に見ていたことがバレると”親の判断”を期待されます。
どっちが悪かったかを母親に委ねられるわけです。

せっかくなので「子ども達の現状を知る」だけでなく、選択の力も育てる機会にしてもいいですね。

一時的な感情から起こった喧嘩は、兄弟それぞれも「何が事の発端だったか」忘れていることもあるほど、結果にあまり意味はありません。
「おかーさーん」と来た時には、
なんだか腑に落ちない感情とどうしていいのかわからない案件だけが手元に残っていることが多いようです。
ですから、「どうしたの?」「どうしたいの?」「どう知ればいいと思うの?」
と問題の原因よりも、本人たちに今の状況から解決方法を選択する機会を作ってあげるといいですね。

先日、一つのボールを取り合ったウチの3兄弟も
「おかーさーん」ときた時には同じような状況でした。

どうしたの?
「お兄ちゃんがボール取りよった。(三男)」
「いいや、お前が取ったんだよ(二男)」
「・・・(長男)」
どうしたいの?
「ユウトボールで遊びたい(三男)」
「僕も!(長男・次男)」
いいね!遊べば。
「一つしかない(長男)」
そっか、じゃあどうする?
「みんなで一緒に遊ぶ(二男・長男)」
「ユウトのボール!(三男)」

→結果、三男がボール独り占め。長男・次男は意気投合して「じゃあいいよ」と別のボールでサッカーを始め…五分後「このボール使う?」と三男参加。「ありがとう」と三人で遊ぶ。



そして道徳観を育てたい!!と思うときは
「どうして弟に譲らなかったの!!」と問題行動を指摘するよりも
「ダイト(長男)さっき弟に叩かれてたのに我慢してたね。年下の子だから我慢したのかな?すごいね」
と子供がその場面に、期待している行動・適切な行動あるいはできていることに着目し、その行動に対して具体的なフィードバックをしてあげることがお勧めです。
これはPositive Behavior Support(PBS:ポジティブな行動支援)といって、適切な行動を増やして問題を解決する適応行動着目型の関わりです。

参画型マネジメントで生徒指導が変わる(著:石黒康夫 他)

子供は親が自分を見ていてくれていることも、どの行動に対しどのような価値をもって認めてくれたのかを知ることになります。
それは親と子の良好な関係を築きながら、役割としての価値観や道徳観を育てる機会となります。



〜子育てが楽しくなることを願って〜
最後までありがとうございました















2 件のコメント:

  1. 喧嘩を観察…なるほど!と思いました。
    問題行動を指摘するよりも、誉めてあげられる事を個別に誉めながら話すといい効果がでそうですね~��勉強になりました。
    我が家にも毎日兄弟けんかをする息子が二人います。さっそく試してみます!!

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  2. コメントありがとうございます。兄弟喧嘩も成長のチャンスと思うと、子育ても楽しくゆとりを持って取り組めますね。
    我が家も喧嘩ばかり。毎回ゆとりはもてませんが、時々思い出して試してみてください。子ども達の反応が、また親に気づきをくれると思います。

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