今日保健師さんとランチをしたときの話
教員も保育士も、子どもの支援に対し
力が十分じゃない。
意識が低い。
そんな保健師さんの呟きからはじまり…
訳を聞くと
一枚の報告書を見せてくれたました。
そこには
『生活』『遊び』『学習』『対人関係』
と項目があり、それぞれの
“良い点”“気になる点”“背景(要因)”
が書かれていました。
「先生達には子どもの障害を見るのではなく、生活上でその子がどんなことに困っているのか知ってほしい」
そう言いながら次のページを見せてくれた。
そこにはその気になる行動に対する対応方法が書いてありました。
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『生活』気になる点:何かに集中すると周囲の指示や声かけが聞こえないことがあります。
対応方法:すぐに怒らず伝えたいことを、子どもの目を見て注意を促してから話してください。
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「ここまでしても、先生達は子どもを怒る対応をする。先生達はなかなかわかってくれない」
なるほど…。
私は巡回相談をしていて学んだことがあります。
それは、先生達が持っている子ども達への熱い将来への想い
そして、実現に向けた教育のプロとしてのセンス。
先生達は目の前の問題を解決しようと動くけど、
「どうして先生がそれを問題と感じるのか」
聞いていくと
どの先生もその子の将来を話し
そのために今、この学年でそれができることが大切なんだと話してくれる。
時には、共に進級していくクラス全員の個性を考え、「この子にこんなにも手を貸してくれるのはあと1年ぐらいだろう。だからこそ、その間に助けを必要とするとき自分で伝えられるようになってほしい。そして、クラスの他児童にも、互いに尊重していくことを学ぶことで、手を貸すことにそれぞれの意味をもってもらいたい」
とその子とクラス全体の将来をえがき
それに向けて大切なことを話してくれた先生もいた。
どの先生も
自分自身が意識できていないだけで
熱く強い将来像を子どもに期待している。
それを先生と共有したあとに
問題点を共有し
『どうしてできないのか』
伝えると先生達は問題解決のための手段を選択する。
その手段はそれぞれの先生の個性が光っている。
100均の材料でクッション作っちゃう先生も
発泡スチロールとベニアで竹馬作っちゃう先生も
その先生にしかできない最高の支援だと思う。
先生は子どもの学校での作業を一番知っている、教育のプロフェッショナル。
ちなみにこの保健師さんも素敵な方
私の大好きな方です。
子ども達への想いの強さは
丁寧にかかれた記録からもわかる。
ターム定食を食べながら一緒に話す。
保健師さんらしい今の生活に対する問題点は、すべてが重要な情報であることをお伝えし
「もっと重要なことはあなたがどうしてそれを問題と感じるのか。それができることがどうして大切なのかだと思う。その生活の問題の先にある将来が大切だからね。」
保健師さんが一言
自分が今日話したことは誰に話しても、同じ意見でまとまった。
結局先生の意識の問題。
結局は親の意識の問題。
はじめて違う意見をもらった。
はじめは「ん?!」ってためらったけど
やってみたいその支援。
そう話してくれた。
ターム汁冷めちゃったねと、話しながら。
私も今日は沢山ことを学ばせてもらった。
そっか~
生活の問題に視点を持つことまできてるんだな。。
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