『信頼する友達が届ける"今"に参加すること』が
大切なことであると
先生と確認することができました。
その女の子が幼稚園に来たのは半年前でした。
女の子は支援員の腕をつかみ
支援員の後ろしか歩かない子でした。
常に震えて、支援員が少しでも離れると
「あー!!」
と叫んで支援員を探していました。
女の子は過去-現在-未来の
時間的なつながり(空間)を理解できず
「後で」「次に」のために
行動することができず
"今何が起こるのか"に常に不安を感じていました。
"ここ"と"向こう"といった
広い空間を認識できず
常にどこにいるのか、どこにつれていかれるのか
不安を感じていました。
そんな女の子と先生の関わりが
運動会を通して始まりました。
http://chibikkoot.blogspot.com/2011/10/50m.html?m=1
あれから半年
今、女の子の側には支援員がいません。
感覚の機能も
時間の認識も
空間の認識も
女の子にはまだ難しい状態です。
でも、彼女の環境が変わりました。
トイレの場所も
道具の場所も
今何をするのかも
誰がどこにいるのかも
友達が教えてくれるようになりました。
女の子も友達を見て
今する必要があることを
感じとるようになりました。
現在は支援員が伝えることよりも
友達が伝えてくれることに
嬉しそうに参加するそうです。
自分から参加するそうです。
急いで参加することもあるのだそうです。
女の子は友達が届ける"今"に参加することを大切にしている。
女の子がそう言ったのではないけれど
先生とお母さんと一緒に感じています。
女の子は友達と一緒に大掃除もします。
女の子は友達と一緒にジャガイモ堀もします。
笑顔で…
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