2013年5月3日金曜日

新しい環境と息子の作業

新しい環境には、不安と希望が入り交じる.その中で人は成長していけるのでしょうね.


長男は今新しい環境に挑んでいるようです.一つは学童、そして幼稚園、さらに登校.


学童:
「お母さん、学童行きたくない」
4月から学童が始まり、2日目にして彼がつぶやいていました.
「子どもなんてこんなものですよ.長男だから年上の子との関わりに慣れていないだけですよ」と周囲に背中を押され彼は通い続けましたが、苦しそうでした.
実際に学童での様子を見にいくと、彼は部屋に入れず、玄関でただ一人放心状態で外を眺めていました.私が近づいてもすぐに気づけないほど目が見開き、表情が無く、肩で息をして苦しそうでした.彼はただここで何時間もこうして過ごしているとの事で、これは慣れるとかいう前に潰れてしまうと感じ、先生と面談の時間をいただきました.
学童の先生が大切にしている事は「安全に楽しく、様々な年齢の子ども達が関わりを持てる事」と話してくださり、息子がその届けたい生活に参加できていない事を共有しました.
彼の素敵なところは、自信のある活動があれば、不安な環境や人達とも参加していける力があること.そして彼はサッカーと野球に自信があることなどを話し、「好きな活動を通して年上の子とも交流ができる」ことを目標として共有しました.
2日後、迎えに行った私に「お母さんもう来たの?まだ帰りたくないよ!」と笑ってみんなと野球をする息子がいました.今、彼は学童が楽しいと通っています.


幼稚園:
彼が教室に入れず、朝の時間廊下で過ごしていたことを5月に入り担任の先生から聞きました.
ちなみにこの担任の先生は以前、巡回作業療法で関わった先生でした.
「ダイト君は自分が理解していることと違うことが起こると不安になるようです.でも、彼のすごいところは、先生と2人だけで話せる機会があれば、納得できずにいることを相談できるところだと気づきました.今は彼の表情が曇っている時に、話を聞く時間を作っています.5月に入ってすぐ、自分の足で教室に入って来てくれましたよ!」
と担任の先生が話してくださいました.さすがです!よかった~


登校:
「小学校の中を通るのが怖い…」
彼が相談してくれたのは1週間前.友達と登校を始め、安全な通学路のために小学校の校庭を通過することを親同士で決めていました.
彼は小学校の前で友達と別れ、1人で登校していると話してくれました.
「その方法であなたのやりたいことは果たせているの?」
と聞くと
「お母さん、これは寂しい方法だと僕は感じる」
と話してくれました.彼の話では、知らない年上の子が大勢いる環境の中に入って行くことが怖いとのことでした.そして本当は友達と最後まで一緒に登校したいとのことでした.通学路をみんなで変えることや、慣れるまで親が付き添うことなど他にも方法があること、そのことのメリットとデメリットを話し合い、彼は友達と我慢して校庭を通ることを決めたようでした.
彼のチャレンジに対し、不安や恐怖が上回らないよう、小学校に楽しみとなることを探すことも話しました.
まずは小学校で挨拶運動をしている校長先生と「おはようございます」を交わすことがその楽しみの一つになりそうです.


私は彼にとって母親だから作業療法を届けることはなかなかできませんが、息子がこれから先、集団生活に楽しく参加できることを願っています.
そのために、学童、幼稚園、登校の作業が、今できるようになることを大切にしています.





息子のところに巡回してくださる人がいたら、ぜひADOCsで目標を共有したいものです(笑)


最後まで読んでくださりありがとうございました.