2011年11月17日木曜日

いつも前に進み続けるみなさんへ




苦しい時も

悲しい時も


あなたの心に太陽がありつづけますように・・・








あと少し,もう一歩・・・

フレーフレー

2011年11月13日日曜日

家事の達成

家事をすること
重要度10/遂行度4/満足度2



夕食の準備後…食器で流しがいっぱいになります。
部屋の掃除…掃除機が出しっぱなしです。
お弁当作り…お米を炊き忘れおかずだけ持たせます。
洗濯物…たたみ終わった服がずっと山済みです。
冷蔵庫の管理…「いつの?これ」が入っています。



私は家事が下手くそです。

でも私にとって家事は、上手になることよりも子ども達に、夫に、
お母さんいいね!
そう認めてもらえることが大切です。


家事に注げる時間がありません。
こまめに綺麗にするマメな性格ではありません。

じゃあ、いいお母さんになれないな…
私の悩みでした。


そんな時、『タニタ食堂』というアプリと出会いました。
あの体重計のタニタです。
タニタはヘルシーな社員食堂にも力をいれていて、
その社員食堂のメニューが作れるアプリを出しました。

タニタ食堂のおかげで
栄養バランスが良く、大戸屋並みの美味しい食事が提供できるようになりました。
短い時間で…
買い物も楽になりました。


そして何より
お母さんいいね!をもらいました。


家事をすること
重要度10/遂行度5/満足度10

2011年10月20日木曜日

4歳から6歳,目的を持つということ。

0歳から2歳
母親から沢山の愛情を受けて子どもは『希望』を持つ。

2歳から4歳
希望を持って世界を見たとき「自分でやってみたい!」そう子どもは『意志』を持つ。

4歳から6歳
意志を持って向かう“先”を…子どもは『目的』を持つ。

6歳から12歳
目的を持って自分でやっていく作業が成功することで,子どもは自分の『才能』を発掘する。


幼稚園の子どもたちは,ちょうど目的を持つころですね。
友だちに認めてもらいたくって遊びを頑張ることも,
先生に認めてもらいたくて給食を完食することも,
親に見てもらいたくて運動会のお遊戯頑張ることも,

あんなにキラキラした眼差しで
純粋にその作業に向かっていけるのは
そうやって,育まれた希望と意志の先に目的を見つけたからなんでしょう。


幼稚園には
沢山のルールと,沢山の課題と,沢山の人がいます。

朝の会で先生の話を座って聞くことも,
制作活動でハサミを使ってロボットを作ることも,
協力しながら遊ぶことも,
子どもにとって全てが乗り越えないといけない壁が沢山ある作業です。

でも,それを乗り越えられるのは,そこに“目的”があるからです。




だからこそ4歳から6歳の間は
幼稚園社会の中に沢山ある『作業』と,どう出会うかが大切なのです。
出会った作業に,その子自身の内発的な目的を持てるか否か
それが重要なのです。



2011年10月15日土曜日

ここからは任せてください。





1年生の女の子は授業についていくことが出来ず
支援員の先生が授業の準備から片付け、
ノートの書き取りまで、全てを手伝っていました。


この生活が半年続き、女の子の中では
授業は頑張らなくてもやってもらえるものというものとなり、
授業中支援員の人がしてくれることを待ち、
話を聞くこと、
自分で考えること、
急いでノートを書き写すこと、

担任の先生が女の子に伝えたい大切なことと
向かい合わないまま時間だけがすぎて行きました。




担任の先生は女の子に
『みんなと同じ様に頑張ること、
少し難しいことにもチャレンジすること』
1年生のうちにその気持ちを育みたいと話しました。


そして、そのためにも
授業に向き合えていないことをちゃんと注意したいんだと話しました。
女の子もクラスの他の児童もみんな一緒なんだ!
そのことを女の子に届けたいという想いを込めて…



担任の先生が、女の子に先生が期待することを届けるために
問題となることを共に考えました。
「女の子にとって、頑張って参加できる環境なのか?それがわからないこと」だと
先生は話しました。

女の子がどんなことに困りどんなことはできるのか
それを知るための評価をすることを先生と約束しました。


女の子が授業に参加する時、
姿勢が保てず、安定して黒板を見れないこと。
姿勢が不安定なため、授業中2回以上椅子から落ちること。
斜視があるため字を横に追って見ていく際に違う段を見てしまうことがあること。
2語以上の単語を覚えられず、1つの文章を書き写すのに、何度も見て書き写すため、時間がかかること。
姿勢の安定も関係し、鉛筆を持つ手、紙を押える手に力が入るため、スムーズに動かず、書くことに時間がかかること。

といった壁を乗り越えていることがわかりました。

先生はそのことを知り、
姿勢を安定させることを取り組みたいとしまいた。


手帳を使ってクッションを作ることを試みましたが、
病院側の協力は得られず、
自作で頑張ることになりました。

クッションを作ろうと決めた日、
集まったチームの人たちの手には
沢山の材料が握られていました。

みんなそれぞれ考えて持ってきたんだと話しました。
それを使い学校の小さな学習椅子で女の子が
姿勢を保てる工夫を伝えました。



1週間後

昨日、先生が見てほしいと嬉しそうにいい
指差す方には綺麗に縫われたクッションがありました。
先生は100均とホームセンターを回って材料を集め作ったんだと話してくれました。


女の子は授業中ずり落ちることなく、
参加することができる様になりました。

先生は沢山の量を書き写すことで
女の子が授業に参加出来ないことをなくすために、
大まかな内容を書いたプリントを事前に渡し、
授業で黒板から書き写す内容を、穴埋めしていくようにすると提案しました。
これは、斜視によってずれて読み取ることの助けにもなると先生と話しました。



話し合いが終わり、最後に先生が一言
「これで準備万端。もう授業に参加出来ない理由はないはね☆
後は頑張ることと向き合える教育ね。
OTさん、後は任せて!」




 
任せましたよ。先生。

2011年10月3日月曜日

精いっぱい作業と向き合った先に

子どもの将来に向けて、
今、したい、するべき大切な作業に焦点を当て、その実現を目指す支援は、
その支援をしようと心に決めた瞬間からその子の作業になる。
例えどんな結果でも、思ったようにその作業が実現できなかったとしても、
そのことさえその子の人生のワンピースになる。

そう思う。



1年前に関わった男の子。
男の子は保健室から出られなかった。
教室に行けなかった。

お母さんは男の子がその社会の人の協力の中で参加していけることを願っていた。
クラスに参加できること、
クラスの友達と一緒に運動会に出られること。
クラスの友達とクリスマス会を企画すること。

沢山の作業を先生達は男の子に届けた。



あれから1年。
男の子はなかよし学級にいた。

でもお母さんは今の彼の姿を誇らしいと話した。

クリスマス会を通して、
運動会を通して、
男の子もお母さんも先生も
人と向き合うことがとても難しいことだと感じたという。
思いっきり頑張って、
誠意いっぱいやって得たその結果から、
男の子が関われる人の輪を探すことにしたと言う。

クラスの人の輪から
支援学級の人の輪に
今作業をかえたけど
今の作業に満足しているとお母さんは笑顔で話してくれた。

2011年10月2日日曜日

相手に伝えるということ

相手に伝わらなくてもいいんだと思って純粋さをつらぬけば、
逆にその純粋さは伝わるんだよ。



岡本太郎

2011年10月1日土曜日

50m走を笑顔で走ってほしいから

「ようい ドン!」
女の子はその音にびっくりしてないていました。

先生に手を引かれ走る50m走
必死になってその手にすがる女の子
その表情からは恐怖しか感じ取れず
走ることを楽しむ余裕は全くないようでした。


先生は
これから先、いろいろなことにチャレンジしていける自分の可能性を感じて欲しい。
その為にも、運動会の競技に彼女が主体的に参加できることを大切にしたい。
そして、その姿を通し、友達と協力しあって課題に参加していけるクラス環境を作りたい。

女の子に願っていることを話してくれました。


運動会で50m走と竹馬に女の子が主体的に参加できること、
支援員ではなく、友達の協力の元参加できること

それが先生との目標となりました。



女の子は見ることに困難があるようで、
1m以上離れたものをはっきり見ることも、
視覚的情報から、物の距離感やその物の質感を捉えることも難しいようでした。

その為、運動会の競技では
広い校庭を走ること
ゴールの方向を捉えること
どれぐらい走ったらいいのか知ること
安心して走ること
ができずにいました。


女の子は
足で踏みしめている感覚
手で支えている感覚
それを十分に感じ取ることができずにいました。

その為、運動会の競技では
竹馬に足を乗せ続けること
真っ直ぐ走っていると感じること
ができずにいました。


でも女の子は
手のひらで感じ取ること
音を聞くこと
がとても上手でした。
わかる事(情報が入れば)の中では身体を使う事も上手でした。

そして何より
自分のしたい事に真っ直ぐ向かっていける気持ちを持っていました。

女の子は自分がわかる世界の中で
とても積極的で、笑顔でした。
知っている場所では友達と手をつないで走り、
信頼できる友達とは新しい事にもチャレンジしようとしていました。

そんな女の子の姿に
友達も積極的に関わろうと
いつも女の子のそばに友達の輪がありました。



先生は
女の子が困っている事、
女の子が上手な事、
女の子が、自分のしたい事に向かっていこうとする気持ちを持っている事、
を知り、支援を考えました。

50m走では
スタートからゴールまで紐を張り、
その紐を触れながら走れる様にしました。

竹馬では
竹馬の足の部分にスリッパの様なカバーを作り、足を載せるのではなく、履く形にしました。
竹馬に鈴をつけ、鈴の音を手がかりにできる様にしました。
ダンボールと発泡スチロールで出来た竹馬の底に、薄いベニア板を打ち付け、地面の感触を竹馬全体に伝わり易くしました。




50m走

女の子は初めて、1人で走りました。
そして笑顔でした。


竹馬
女の子は介助しようとする先生に
手で”どいて”と合図し1人で歩きはじめました。
普段外を歩くときに人の手を離した事もなかった女の子の竹馬の姿を見て
「歩くよりも上手!」
と先生も興奮して言いました。




明日は運動会

天気にな〜れ

2011年8月31日水曜日

作業を扱う事例を中心に・・・



学科会議で1人の同僚が
「学生には作業を扱っている事例を探すよう声をかけています」
と話し始めました。

臨床実習を目の前にした学生たちに
どんな補講をさせたほうがいいのか?
の議論の中でのことでした。




職場では何年も前から解決できないままの悩みがあります。
障害に焦点を当てるか
作業に焦点を当てるか

もちろんみんな「ぼくは障害に焦点は当ててない」「クライエント中心です」
と胸を張っていっています。

みんなクライエントが好きだし,
学生も大好き。


今自分がやっていることが
「クライエント中心」であり,「障害に焦点を当てた介入」ではない
と信念を持っています。


作業のこと
クライエント中心のこと
面談のこと
作業遂行のこと

クライエント中心について伝えようとした声は
その信念を前に,なかなか届かないようでした。




そんな中,今日の会議の一言は
前から作業について耳を傾けていた人ではなく,
もう届かないと感じていた人の中からの声でした。

きっと,以前職場にいた人が,一生懸命植えてきた
作業の種(資料配布)が
花咲いたのだろうと思います。



今朝,急いでAnn Fisher先生の作業についての文献(OTジャーナルVol37.410-414)を
そっとその方の机に置きました。

「これもらっていいの?読んでみるね~」
そう笑顔で言ってくれた様子にほっと一息・・・

2011年8月27日土曜日

母親の味





お母さん
どうしてあなたが一生懸命感覚統合を習って
お子さんに感覚統合の効果のある遊びを提供したいと思ったのか
一緒に考えてみませんか。






~例えば~

「パスタを習いたい。上手に作れるようになりたい。」
パスタを料理教室で習うことにして,

ミートソースもぺペロンチーノも作れるようになり,
カルボナーラも作れるようになって・・・







“でも大切なことは『何で作りたいか』だと思うのです”


『家族がおいしいって喜んでくれる顔が見たい』
『母親として頑張っていることを認めて欲しい』
『友だちが集まってくれるような場を持ちたい』


だから,パスタを作れるようになりたかったんだ
という『あなたの想い』が大切。




あなたが,頑張ってパスタを習い,
ぺペロンチーのが作れるようになり
カルボナーラが作れるようになっても

ペスカトーレも作れるように・・・
ナスとひき肉のボロネーゼも作れるように・・・
生ハムのカッペリーニも作れなきゃ・・・


いつまでも終わりはありません。




でもあなたが,『子ども達がおいしいって喜んでくれるため』であれば
子どもたちが好きなメニューを習えばいいかもしれない,
そして
パスタじゃなくてもいいかもしれない。

美味しいジュウシイ
子どもも喜ぶゴーヤの料理
ドラゴンフルーツにシークワサ―かけただけでも
子ども達が喜ぶかもしれない。

そして,ジュウシイはすぐ横にいる子育ての先輩たちが教えてくれる。
ゴーヤがあなたの家になっているなら,新鮮なゴーヤを手軽に使うことができる。

ここにはあなたの生活する場で,
あなたの自然な生活の一部として
あなたが子ども達にご飯を提供することができる。




あなたがプロ並みのパスタを毎日作らなければ!と頑張るよりも
あなたが『笑顔が見たい』と作るジュウシイやゴーヤ料理は

“子どもたちが毎日食べるのならば
あなたが毎日作るのであれば”


素敵な料理だと思うのです。
だって,あなたの『母としてのてぃあんだー』が入っているから。


パスタは美味しい店を探したっていい。
でも
母親の味はあなたしか作れない



もう一度,どうしてパスタを習いたいと思ったのか
一緒に考えてみましょうね。





2011年8月26日金曜日

深呼吸



大きく息を吸って
深呼吸


ここは想いを話せる場

ここは実現に向けて意見を聞ける場

ここは大好きな作業が飛び交う場





これからまた
想いを胸の中だけで叫びながら
地域で頑張れる!




いつか地域にも語れる場を・・・・

2011年8月20日土曜日

作業に目を向けるためには,作業に目を向けることを知ることから。




「特別支援の先生にはとても良くしてもらっています。」

「私達ではわからないこと,先生が課題をくれていて安心です。」

「お子さんの発達障害に対する対応の必要性を,親御さんに説明し,
親御さんの了解をもらってくれる。
あの専門家が家庭と学校の間に入ってくれて助かる。」





学校に入っている専門家に
”お蔭さまで”
と救われていると感じる人は多い。

いないと困る,いると助かる・・・・。



だったらこのままでいいんじゃないか。
ここからどう変化できるというのだろう。



ある1人の教員が,特別支援の専門家を追い出したことを聞いた。
専門家は,自閉症の男の子に歯磨きをさせようと頑張っている教員を見て

「無理にさせたらこの子が社会に参加できなくなる。悪影響が生じる」

そう説得に入ったらしい。
歯磨きをやめさせるために・・・。

教員は
「幼稚園で歯磨きができなければ,どこで歯磨きを教えるの?
私とこの子の親が望む社会は,この地域にある小学校に行くこと。
その小学校に行くために必要な歯磨きを今させられないで,
この先の社会とは?どこに行くための社会なの?」

と専門家を追い出したらしい。



ごもっとも!!


この教員は2年前,自閉症の男の子が
安全にいられるためにひたすら男の子を追っかけていた
支援員だった。

2年間,共に子どもたちの作業を見つめ,
障害を見つめず,子どもの今するべき大切なことに
目を向けたいと,
一緒に支援を考えた先生だった。

あれから2年,
教員の目は,障害ではなく,子どもの作業に向いている。



障害に目を向けて,
その支援に満足していると錯覚しているだけの人がいるのなら・・・
その支援しかないんだと諦めている人がいるのなら・・・

作業に目を向けることを知ることから始めればいい。


そのスタートになればと

「子どもの相談教室」
開始です



2011年8月19日金曜日

母親でいられることを大切に‥‥



早期発見・早期診断の今の流れの中,
もしかして発達障害と言われ,
かといってどうしていいのか分からず
途方に暮れているお母さんがいることを知りました。


今日は子育て相談教室,第一回目
「子どもの可能性を育む関わり」
子育てについて地域のお母さん達と座談会を開きました♪


そのお母さんは,自分で発達障害について学び,感覚統合を学び,
「うちの子は感覚過敏なんです」と言っていました。
お母さんの姿勢は,もう専門知識で子どもをどう見たらいいのかで必死になっていました。

"母として"の役割に蓋をして・・・。

私は,作業療法士であり母であるので感じるのですが,
息子達の前では,作業療法士の考えを持っていますが,母親として接しています。
家で,子どもと向き合う時,その時の文脈はOTではなく,母親だからです。
そしてこの子たちにとって,OTは沢山いても,母親は世界に1人であるから,
母親として,この子たちの将来を望み,
母親として,今大切にしていきたいことを自由に持ちたいものです。



今日出会ったお母さんにも,
息子さんの母親として,役割を取り戻せる日が来ることを願っています。

2011年8月12日金曜日

『できること』を提供するか,『したいこと』を実現するか・・・




”目標”を持てない支援
“教員として自信”を持てない支援
“教員として誇り”を持てない支援
学校には,このような支援をせざる追えない状況に立っている先生と出会います。


今の社会の支援の流れ
多くは,気になる子の機能や障害の理解に重きを置かれています。
そして「その子の機能ならができる」と,
子どものできないことに目を向けず「できることを探しましょう」と言われています。
『できること』を提供する支援




作業療法士が目指す支援
”目標のある”や”教員として”の支援(作業)には,
教員が子どもに期待する未来の創造がありその未来に向けて,
「今何をすることが大切なのか」という,
教員が子どもに『してほしい作業』の実現に向けた
支援であることが重要なんだと思います。
(OTとしては当たり前の響きですが,これを一般の方に伝えることが難しい・・・。)
【どうして作業療法?目的から考える】
私としては,作業に焦点を当てると,どうしてその作業が大切なのかをクライエントと考えることができる。”ただできるようになる”ことが目標ではなく,「なぜするのか」が目標になるからです。「なぜするか=作業をする目的(作業の意味)」は,その作業の形態以外に実現する方法があることに,みんなが気付くことができます。要は作業に焦点を当てる理由は,その子や先生(クライエント)にとって意味のある作業を実現できるから!です。
・・・『意味のある作業』という言葉は届きにくいので 

その子が(に)望む未来に向けて,今したいこと,してほしいことを実現する
『したいこと・してほしいこと』を実現する支援






『できること』を提供するのか

『したいこと』を実現するのか






自分のなりたい未来へ

2011年8月7日日曜日

夢の事例集

この事例集が好きだった。


ここに載せられた、沢山の作業療法の物語に憧れた。


この事例集との出会いは
2年前、琉球OT さんから

読みながらゾクゾクしたのを覚えている。

いつかここに載せれる
作業療法がしたいと願っていた。

AMPS 事例集,第4版,2011

作業がひとつ実現**

2011年7月28日木曜日

作業療法のイメージ

人の機能や障害を理解し
その人の『できることを探す』

今の社会に
今の教育領域に
当たり前のようにある視点




作業療法はその人の
したいこと『作業』にはじまり
その作業の実現を目標にする。


それは人が作業をできる先に
その人の健康的な
自分の人生に意味と満足をもった
未来があることを
作業療法士がしっているから。




できることを提供する人生は
リスクを回避できる

苦しいままでいることを助けられるかもしれない。



でも



したいことを叶える人生は
自分のリスクにチャレンジし
可能性を引き出すことができる




「作業療法ってなに??」


そこから必ず始まる現場



いつか

作業療法=人の可能性を引き出すことができる

そんなイメージが出来上がれば
今の現場も もっと
広がりが生まれると思う。



だから言い続ける
だからポリシーを持ち続ける
作業に焦点を当て続ける



いつかそのイメージが出来上がるまで…




赤と白そこから連想するのは
サンタクロースかコカコーラ
使い続けることの意味
言い続けることが生み出すイメージ

2011年7月19日火曜日

頑張る作業の実現

「脳性麻痺としての女の子を知ってほ しいのではなく
一人のクラスメイトの女の子として みんなに知ってほしい。」

「手を引くことを強制したいのではなく
手を引くこと、声をかけること
友達として自分は何を女の子のために したいのか
それをみんなが考え、
それをすることを子どもたちに期待している。」


幼稚園の先生の期待する作業は
一人の女の子だけでなく
クラス全員に向けられた作業だった。




脳性麻痺であることでなく
何を子ども達みんなと共有するのか

その答えは先生の中にあった

“それを期待してもいい”と未来を創造し たとき
「頑張る姿を共有したい」と先生は語った。



"女の子が幼稚園の活動を頑張れるこ と"これがはじめの目標となった。



女の子は泣いて一日を終える日々を過ごしていた

でも泣きながら、目はいつも何かを追っていた


女の子は険しい顔して七夕の短冊を作っていた
みんな作り終えて,遊び始めても
女の子は止めなかった
作り終えるまで時間が過ぎても作り続けていた・・・。

女の子は友達の竹馬を見つめていた
クラスの中で1人カンポックリをしな がら・・・・。




『みんなと同じだと思えることに参加 したい』それが女の子の大切な作業だった。



先生は女の子が乗れる竹馬を作りたい と言った。

作るのに必要な情報をOT は提供でき る

先生は徹夜で作ったらしい。

その日から女の子は竹馬に乗ることに なった。



女の子は泣かなくなった。

女の子は目標を持った。

女の子は笑顔だった。


そして女の子の姿は誰が見ても 頑張る姿だった。



先生は子ども達を集め 女の子について語った

女の子がみんなと同じだと思えることに参加したいと願っていたこと。

そのために竹馬を頑張ったこと。


先生は子ども達に
竹馬以外にも沢山の活動がある幼稚園 で
女の子も一緒に参加していくために
みんなはどうしたいか聞いていた。



子ども達は一斉に手をあげ 沢山の手段が生まれていった


この日から女の子の側に 先生が付き添うことはなくなった。

代わりにいつも両手を支える友達が女の子の側にいる。



 

2011年7月17日日曜日

可能化の定義

可能化は(enablement)は、可能性を創り出すこと
何かになるために、あるいは何かをするために
力や能力を創造すること


人生の安全性を保証することよりも
人の人生の可能性を共に創り出すこと
それが作業療法の魅力

2011年7月1日金曜日

椅子の意味

女の子がみんなと一緒にいられるんだと感じられるために

クラスに参加するという今の環境の中で
勉強すること、出来たときの喜びを大切にしてほしいと願う
先生の届けたい作業の実現のために

授業中両手の操作を保証し
黒板と手元を交互に見ることをスムーズにし

さらにそれらのことを自分の力でできることを支えるための
姿勢を保つ椅子が必要だった。

必要であるとクライエントの教員が決めた。
このストーリーについては;http://blogs.yahoo.co.jp/chiho_96bey/28895926.html

これは5月末のことだった。

今まで学校に疎遠で、なかなか連絡が取れなかったお母さんも
この思いを共有した時
「明日にでも病院に行って椅子をお願いしてくる!」
ともうすぐ産まれてくる命をお腹に抱えたまま
翌日病院に向かった。

担任教員は女の子がみんなと一緒だと思えることの実現のために
姿勢を保つ機能を持った椅子の導入方法を模索していた。


お母さんが担当セラピストに椅子について依頼書を渡せたことを聞き
今日早速担当PTに連絡をとった。

電話越しに言われたのは
「今の女の子の機能に椅子はいらない。足に踏み台でもおけばいい。」


お母さんには
今回椅子を作ることをチームで考えたまでの流れを書いた依頼書を
渡してもらっていた。
担当PTはそれでもいらないと言った。

理由は座る力があるから。
お金がかかるから。


学校で必要なことを伝えた
今の坐位では完全に両手がフリーにならないこと。
そのことで授業の参加が遅れてしまうこと。

「それはOTの仕事。お母さんはこちらでPTだけをすることを自分で決めたんだ」
そう担当セラピストは話していた。

ちなみにお母さんは自分の娘がどんなリハビリをなぜ受けているか知らないと話していた。

2011年6月30日木曜日

お引越し

地域に届け作業の自由!
を目標に掲げ、学校に作業療法を届け始めたのは
3年前のことです。
それと同時に始めたのがブログでした。

初心を忘れないために。

引越しもまた、
気持ちを引き締める機会を持たせてくれるでしょう☆