ラベル 子育て の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 子育て の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年1月11日月曜日

兄弟喧嘩って止めるべきですか


明日は保育園での子育て勉強会
前回の質問に「兄弟喧嘩って止めるべきですか」と兄弟の育ちについて
質問があったため、今回のテーマは「兄弟喧嘩」です。


さて、兄弟喧嘩
うちには3人の男の子がいますから兄弟喧嘩は日常茶飯事です。
しかし、自分の小さいころを思い出しても兄弟喧嘩の9割は些細な事だったり、ちょっとした勘違いだったり、一時的な感情からだったり…
特に意味が無いもののようです。特に小さい頃は。


「兄弟喧嘩は止めるべき?」
と聞かれれば、大きな怪我がない限り特に止める必要もないのかもしれませんね。

しかし、兄弟喧嘩は子ども達の現状を知る絶好のチャンスでもあります。
上の写真を見てください(ネットから取った写真ですが)。
おそらく前で泣いているのは弟でしょう。後ろのお兄ちゃん、泣きながらも弟の様子を見ていますね。自分が泣くことも忘れて。
弟の心配ができるほど、彼は『兄として弟を大切にする』事を大切にしていることが解ります。

喧嘩が始まったら、どっちが悪いとか親のスケールは外して、ちょっと観察してみてください。”家族という社会の中での兄・弟という役割の現状”を知ることができます。

「お互いを殴る時、相手にどれ位力加減ができているだろうか」
を観察するとわかること。

  • 相手の痛みがわかるか?
  • 適切な力加減を学べているのか?
  • 感情をコントロールできるか?


「兄は弟のわがままとどう向き合うのかな?」

  • 弟(年下の子)に対する我慢の閾値
  • 問題解決力


「弟は兄にどんなわがままをどこまで言うのかな?」

  • 兄への信頼度
  • 兄への尊重


こんなことを知れるいい機会です。
これは家庭の中でのそれぞれの役割(兄・弟)に対する子供自身が持っている道徳観、価値観です。

*****
子供がクラスや部活、学校、学童、子供会…様々なコミュニティーの中で、自分らしく活き活きと成長していくために重要な事は、そのコミュニティの中で、やりたいこと、する必要があることを【選択】できることと、【遂行】できることです。

家庭は小さなコミュニティですが、父・母・兄・姉・妹・弟、それぞれの役割ごとに
やりたいことやする必要があることが存在します。いわば、コミュニティ参加の学びと練習の場ですから、子ども達がそれぞれの役割をどのように学び(認識・道徳観・価値観)、どのようなことを選択し遂行するのかはとても重要です。
*****



ちなみに、観察していることは子供にバレないことがおすすめです。
子ども達は兄弟でのやり取りを一通り終えると、大抵「おかーさーん!お兄ちゃんが…」と言いに来ますから、その時に見ていたことがバレると”親の判断”を期待されます。
どっちが悪かったかを母親に委ねられるわけです。

せっかくなので「子ども達の現状を知る」だけでなく、選択の力も育てる機会にしてもいいですね。

一時的な感情から起こった喧嘩は、兄弟それぞれも「何が事の発端だったか」忘れていることもあるほど、結果にあまり意味はありません。
「おかーさーん」と来た時には、
なんだか腑に落ちない感情とどうしていいのかわからない案件だけが手元に残っていることが多いようです。
ですから、「どうしたの?」「どうしたいの?」「どう知ればいいと思うの?」
と問題の原因よりも、本人たちに今の状況から解決方法を選択する機会を作ってあげるといいですね。

先日、一つのボールを取り合ったウチの3兄弟も
「おかーさーん」ときた時には同じような状況でした。

どうしたの?
「お兄ちゃんがボール取りよった。(三男)」
「いいや、お前が取ったんだよ(二男)」
「・・・(長男)」
どうしたいの?
「ユウトボールで遊びたい(三男)」
「僕も!(長男・次男)」
いいね!遊べば。
「一つしかない(長男)」
そっか、じゃあどうする?
「みんなで一緒に遊ぶ(二男・長男)」
「ユウトのボール!(三男)」

→結果、三男がボール独り占め。長男・次男は意気投合して「じゃあいいよ」と別のボールでサッカーを始め…五分後「このボール使う?」と三男参加。「ありがとう」と三人で遊ぶ。



そして道徳観を育てたい!!と思うときは
「どうして弟に譲らなかったの!!」と問題行動を指摘するよりも
「ダイト(長男)さっき弟に叩かれてたのに我慢してたね。年下の子だから我慢したのかな?すごいね」
と子供がその場面に、期待している行動・適切な行動あるいはできていることに着目し、その行動に対して具体的なフィードバックをしてあげることがお勧めです。
これはPositive Behavior Support(PBS:ポジティブな行動支援)といって、適切な行動を増やして問題を解決する適応行動着目型の関わりです。

参画型マネジメントで生徒指導が変わる(著:石黒康夫 他)

子供は親が自分を見ていてくれていることも、どの行動に対しどのような価値をもって認めてくれたのかを知ることになります。
それは親と子の良好な関係を築きながら、役割としての価値観や道徳観を育てる機会となります。



〜子育てが楽しくなることを願って〜
最後までありがとうございました















2016年1月3日日曜日

竹馬に乗ろう!



明けましておめでとうございます
今年も「日々ゆいゆい」ブログよろしくお願いいたします



お正月ですので我が家では「竹馬に乗ろう!」とチャレンジしました。
竹馬は幼稚園の訪問でも乗れるようになってほしいという相談もあり
沖縄の学校では大切なことのようです。


竹馬は難しいので すぐにはできず
「もっと前に乗って」「しっかり握って」
と上手くいっていないところを周囲で声掛けしがちです。でもすぐできない…
できない、できない、できない、できない……
となりやすく、やっている子供も見ている側も疲れてしまいます。


やっている子供も 応援している親も

できた!できた!できたーーーー!
とワクワクするような練習をしたいものです。


「竹馬に乗れる」
そのためにはいくつかの行為がうまくいく必要があります。
 ①竹馬を握る
  (上手くいかない状況:竹馬をすぐに放してしまう/足場がクルクル回ってしまう)
 ②竹馬の足場に足を乗せる
  (真ん中に足が乗っていない/すぐに足場から足が外れる)
 ③足場の上でバランスをとる
 ④重心を前にのせる
  (後ろに倒れる・降りる)
 ⑤右手右足、左手左足を協調して動かす
  (右手と右足が一緒に動かずすぐに足が外れてしまう)

どれも似ているような感じなのですが、
それぞれの行為は実はとっても難しいです。
同時に行う中で達成を目指そうとするとなかなかうまくいきません。

その子がどの行為が上手く行かずにいるのかな?
と見てあげて、それぞれの行為ごとに練習することがおすすめです。
それぞれの行為は同時に行わなければそんなに難しいことではないので
できた、できた!できたーーーー!
と行為ごとの達成を楽しむことができます。



例えば、次男の場合は①握る、③バランスを取る、④重心を前にのせる、に苦戦しています。


従兄弟の彼は②足場に足をのせる、④重心を前にのせる、⑤右手右足、左手左足を協調して動かす、に苦戦中です。




さっそく次男と行為ごとに練習してみました。

①竹馬を握る
これはその子の握力の課題でもあるので、竹馬に工夫してその握力でも握りやすくしてみました。

竹馬の持ち手を細くする、タオルを巻く、ビニールテープを巻く
なんかもいいですね。
私たちは即席でゴム(でもこれはクルクル動くのでいまいちでしたが;笑)


③バランスを取る
④重心を前にのせる

両方一緒に練習してみました。


「乗ってポん!」
はじめは竹馬の足場に乗れても、後ろにしか乗せた方と反対の足が出せませんでしたが、すぐに前に出せるようになって「できた!」

③バランスを取る
向い合って竹馬がバランスを取れているところまで親がコントロールをサポートし
「バランスが取れている!」ということを身体で感じさせてあげることもオススメです。
”バランスを取る”ということは理解することではなく”感じ取る”ことなので
「バランス取って」と声掛けするよりも
一緒に感じさせてあげるほうがわかりやすいです。


それぞれの行為を達成できたら
さっそく乗ってみましょう。
とても乗りやすくなっていると思います。
それを感じられるのは、教えている側よりも子ども自身の方のようです。
「乗れそう!」
と感じてくれたのなら、それはお子さんが竹馬への見通しができたということ。
ここからは子供自身の好奇心で楽しく練習できます。

これは2日目の次男の竹馬。
2日間の総練習量は3時間ぐらいです。





今回の竹馬に乗ろう!方法はもっといろいろあると思います。
竹馬にかぎらず、サッカーもお手伝いも、着替えも、勉強も
その活動自体を、できる?できない?(好き?苦手?)
だけでなく「◯◯はできていないが」「◯◯はできている」
と細かい行為ごとに見てあげると
できること(好きになれること)が増えてくると思います。

そして、なにより応援する側が楽しめることですね。
スモールステップの明確な目標を子どもと共有することで
お互いに できた、できた、できた!
とワクワクして取り組めますね。
そんな親の顔を見るたびに子どもは笑顔いっぱいになれます。



長々と最後まで読んでいただきありがとうございました。
今年も皆様の笑顔いっぱいの生活をお祈りしております。














2015年9月2日水曜日

子どもが友達をたたく理由



沖縄はお盆が終わり、エイサーの音が聞こえなくなりました。夏の始まりとともに聞こえてくるエイサーの練習の音も、街中活気溢れた本番お盆の踊りも大好きです。残すは9月27日に十五夜です。


この時期が本当に文化あふれていいですね。





さて、本日の子育て座談会
内容は
「子どもがすぐ友達を叩いてしまうのですがどうしたらいいでしょうか」について




「たたく」行為は友達を傷つけてしまうから、止めないわけにはいきません。
でも親も先生も本当は子どもと一緒に向き合いたいと願っています。
生活の中でそんな子と親の関係を築けるヒントになることを今回のブログは目的としています。



「友達を叩いてしまう」ということには様々な子どもなりの理由があります
今までの相談で出会った子ども達にもいろいろな理由があった中から6つをご紹介します。

理由1.気持ちが高ぶって叩いてしまう 
理由2.刺激が欲しくて叩いしまう(叩くことに本人は理由はないが)
理由3.力加減ができず触れたつもりが叩く結果になってしまう
⇒この理由に悩むお子さんの多くは、本人は叩いてしまったことに後から気付き悩んでいることが多いです。

理由4.”叩く”以外のコミュニケーション・問題解決方法が持てない
理由5.叩いてはいけない道徳的なことや相手が痛いと感じることの理解が苦手
⇒この理由に悩むお子さんの多くは、普段から友達と遊びたいのに上手くいかないと悩んでいることが多く、友達と楽しく遊べる方法を本人が探していることが多いです。

理由6.自尊心が低く叩いてしまう
⇒叩く度に「自分はダメな子なんだ」と本人が苦しんでいます。自分がみんなに認めてもらえることを探しているお子さんが多いです。





ここでこれらの理由を挙げたのは、その理由を理解することも大切ですが、それ以上に子どもは「叩きたくて叩いているわけではない」ことを私達大人が信じるためです。




それをふまえて叩いてしまう子どもと向き合うときに大切なこと
 
 どの理由にせよ、本人が苦しんでいます。「叩く」という行為に対し叱ることは重要です。その後必ず「どうしたかったの?」と聞いてあげてください。それを本人が答えられなかったとしても、そう聴いてくれる親の姿勢に、子どもは常に変わる(成長する)チャンスを持ち続けられます

*ちなみに、”叱る”ということは”怒る”とは違います。辞書的には大きな違いは記されていませんでしたが、私自身は相手のために伝える場合を”叱る”と認識しています。ですから、相手(子ども)がなぜ叱られているのか、しっかりと分かる状況が重要です。またこの話は別でまとめます。


 上記の理由は、年とともに成長し消えていく理由もあります(中には経験を積んで学ぶこともありますが)。その成長を待つ前に自分自身に感じる価値観(自己肯定感)が下がってしまうことが一番心配です。子ども自身が成長するチャンス(失敗してもそのことだけで僕を判断されてはいない。僕は変われることを期待されている)を実感し続けて、「今」を過ごせることが大切ですね。












2015年6月1日月曜日

勉強が好きになるために、今からできる子育て


保育所の巡回相談の一環で「子育て座談会」をはじめました。

「授業中落ち着きがない」
「宿題ができない」
など小学校では相談が多く、いつも小さい頃からのベースづくりの大切さを感じていたので、第一回目のテーマは

「勉強が好きになるために、今からできる子育てのコツ」



座談会の目的

勉強は5歳ぐらいから考えればいいのですが、実は乳幼児期からの関わりが、子供の集中力や、意欲、考える力など勉強(その他多くの活動)に必要な基板を作っています。そのことを知ることで、親御さんが、今の一つひとつの子どもとの関わりに目的とやりがいを感じていただけると幸いです。



座談会の内容

子ども達が将来勉強を楽しく取り組めるために、大きく3つの土台を育てておく必要があります。
1)安定して座れる力(姿勢保持)
2)頑張ろうと思える心
3)考える力(創造力)

まず、第一回目は上記3つの力の中で「姿勢保持と遊び」についてみんなで考えてみました。


「姿勢を保つ=重力に打ち勝つ」ですので、自分の身体の重さを感じながら遊べる活動が重要です。赤ちゃんの頃のハイハイ(四つ這い)は手を床につき、移動する度に四肢にかかる重さが変わります。赤ちゃんはボールを追っかけるなど楽しみの中で、その自分の身体を支える練習をします。

幼児期になるとますます身体が発達し、ジャンプ、落ちる、転がるなど、親が見ているとハラハラする活動を始めますね。「怪我をさせたくない」その思いは親なら当然のことですが、この時期に自分の身体の重さや、高さと感覚の違い(高いところから落ちると足が痛いなど)を感じ、重力に対し自分の身体をどのように「支えたらいいのかな?」を無意識で調整できるように育てていくことも重要です。
ちなみに、”大怪我”になる前に危険を感じ自分の行動を抑制できるためにも重要です。ですから、大きな怪我をさせないためにも、転ぶ経験、ちょっと高いところから飛んでみる経験も大切なんですね。

「椅子に座る」ためには平らな座面に身体を合わせ(ちなみに座位は立位よりも姿勢を保つことが大変です)、手を使うために身体が揺れないように支えつつ、字を書くために微細な重心移動に無意識で反応できなくてはいけません。きめ細かい姿勢の変化を、楽々できることが勉強(読書・人の話を聞く等様々な活動)に集中できるためにもっとも重要です。

どんな遊びがあるの?

高い高い、滑り台、ジャングルジム、家の柱にぶら下がる、走る、駆け下りる、芝生ソリーなどなど、特別なことではなく、親が身近に行っていること全てが子供の成長につながっています。

危険すぎるときはどうしたらいい?「だめ!」と動作を抑制するだけでなく、「ここから飛び降りれるかな?」と本人に考えさせてあげる止め方がいいでしょう。それでも危険認識が薄い場合は、自分の身体をまだ理解できていませんので、上記の遊びを多く取り入れ親子で遊びを通して学んでいきましょう。また、危険なものをどける、飛び降りる場所にクッション(布団でも可)など置いてあげることも重要です。

小学校3年生の息子が姿勢が保てない。もう遅い?姿勢づくりに手遅れはありません。子どもはスポンジのように身体も頭も成長します。どんどん関わってあげましょう。







2013年5月3日金曜日

新しい環境と息子の作業

新しい環境には、不安と希望が入り交じる.その中で人は成長していけるのでしょうね.


長男は今新しい環境に挑んでいるようです.一つは学童、そして幼稚園、さらに登校.


学童:
「お母さん、学童行きたくない」
4月から学童が始まり、2日目にして彼がつぶやいていました.
「子どもなんてこんなものですよ.長男だから年上の子との関わりに慣れていないだけですよ」と周囲に背中を押され彼は通い続けましたが、苦しそうでした.
実際に学童での様子を見にいくと、彼は部屋に入れず、玄関でただ一人放心状態で外を眺めていました.私が近づいてもすぐに気づけないほど目が見開き、表情が無く、肩で息をして苦しそうでした.彼はただここで何時間もこうして過ごしているとの事で、これは慣れるとかいう前に潰れてしまうと感じ、先生と面談の時間をいただきました.
学童の先生が大切にしている事は「安全に楽しく、様々な年齢の子ども達が関わりを持てる事」と話してくださり、息子がその届けたい生活に参加できていない事を共有しました.
彼の素敵なところは、自信のある活動があれば、不安な環境や人達とも参加していける力があること.そして彼はサッカーと野球に自信があることなどを話し、「好きな活動を通して年上の子とも交流ができる」ことを目標として共有しました.
2日後、迎えに行った私に「お母さんもう来たの?まだ帰りたくないよ!」と笑ってみんなと野球をする息子がいました.今、彼は学童が楽しいと通っています.


幼稚園:
彼が教室に入れず、朝の時間廊下で過ごしていたことを5月に入り担任の先生から聞きました.
ちなみにこの担任の先生は以前、巡回作業療法で関わった先生でした.
「ダイト君は自分が理解していることと違うことが起こると不安になるようです.でも、彼のすごいところは、先生と2人だけで話せる機会があれば、納得できずにいることを相談できるところだと気づきました.今は彼の表情が曇っている時に、話を聞く時間を作っています.5月に入ってすぐ、自分の足で教室に入って来てくれましたよ!」
と担任の先生が話してくださいました.さすがです!よかった~


登校:
「小学校の中を通るのが怖い…」
彼が相談してくれたのは1週間前.友達と登校を始め、安全な通学路のために小学校の校庭を通過することを親同士で決めていました.
彼は小学校の前で友達と別れ、1人で登校していると話してくれました.
「その方法であなたのやりたいことは果たせているの?」
と聞くと
「お母さん、これは寂しい方法だと僕は感じる」
と話してくれました.彼の話では、知らない年上の子が大勢いる環境の中に入って行くことが怖いとのことでした.そして本当は友達と最後まで一緒に登校したいとのことでした.通学路をみんなで変えることや、慣れるまで親が付き添うことなど他にも方法があること、そのことのメリットとデメリットを話し合い、彼は友達と我慢して校庭を通ることを決めたようでした.
彼のチャレンジに対し、不安や恐怖が上回らないよう、小学校に楽しみとなることを探すことも話しました.
まずは小学校で挨拶運動をしている校長先生と「おはようございます」を交わすことがその楽しみの一つになりそうです.


私は彼にとって母親だから作業療法を届けることはなかなかできませんが、息子がこれから先、集団生活に楽しく参加できることを願っています.
そのために、学童、幼稚園、登校の作業が、今できるようになることを大切にしています.





息子のところに巡回してくださる人がいたら、ぜひADOCsで目標を共有したいものです(笑)


最後まで読んでくださりありがとうございました.

2012年12月26日水曜日

怒られたときの子ども達の反応と想い


大人になったら怒られることなんて少ないのに
どうして子どもの時はこんなに怒られることが多いのでしょうか。
子ども達って大変ですね…
男の子が3人になった我が家でも
気づいたら注意ばっかりしてしまう自分に気づきます。
反省ばかりです。

さて、
注意した時子ども達はどんな反応をしますか?
拗ねて背を向ける…
聞こえない振りをする…
逆に怒って返す…
巡回相談でも、子ども達のいろいろな反応と出会いますが
その反応に、子ども達の“想い”を感じます。
注意されたことに対する想い。



うちの息子は食事中座っていることが苦手でした
「こら!机の上に脚を上げちゃだめでしょ!!」
注意されると息子は、聞こえない振りをしてスローモーションで脚をおろすことがありました。
息子のその様子から
食事中姿勢を正して食べなくては行けないことを知っていること、
食事中姿勢を崩してしまったことを親に見られたくなかったこと、
ちゃんと食べられることを親に認めてほしいということ、
・・・そんな息子の“食事をすることに対する想い”を感じます。
食事中姿勢を崩すことはいけないことですが
息子の想いを尊重するならば
やりたくてもできずに一番困ってるのは息子本人だったのだと思います。


注意してしまう行動はどうしてもでてきてしまいますが
それが「できる」か「できない」かだけでなく
注意したときのその子の反応も含めて
“それをすることにどんな想いをその子は持っているのだろう”
という視点で見てみると
子ども達の素敵な想いを感じることができます。
この視点は「子どものしたいこと、する必要があると感じていることはどんなことだろう?」という、子どもの作業に焦点を当てて一緒に考える視点だと思います。



ちなみに、
私が短気のため、すぐに息子を注意してしまうのですが、時々
「こら!・・・でもわかってたんだよね。どうしたらできるか一緒に考えてみよう」
と声をかけています。息子に“だめなことをちゃんとわかっている君を、認めていますよ”というメッセージを送るためです。それが息子のしたいことですから。
息子はとても嬉しそうですし、できないことにも何度もチャレンジするようになってきています。




2012年11月26日月曜日

言葉の遅れについて


言葉は
人と関係を築くため
集団活動に参加するため
自分の思いを伝えるため…
社会参加に重要なことです。
だから言葉に遅れがあると心配されることが多いのでしょう。

私の相談で一番多いのもやはり”言葉”についてです。
私は言葉の遅れの相談があった時に必ず聞くことがあります。
「言葉がうまく話せないことで、できずに困っていること、心配していることはどんなことですか?」
「言葉がうまく話せるとしたら、どんなことをお子さんにして欲しいと期待していますか?」

なぜなら言葉の遅れは心配だと思いますが、
  本当の問題は言葉が上手く話せないことで、その子が今したいこと、するべきことがうまくできないことだからです。 

もちろん言葉が上手に話せるように願いますが、言葉の遅れだけに目を向けていたら、5年も10年も言葉の問題とにらめっこしなくてはいけません。その間に、友達と遊ぶこと、クラスメイトと勉強すること、運動会で協力して参加すること…あなたと、あなたのお子さんが今経験していくべき大切なことは、どんどんすぎてしまいます。そこに参加することで沢山の思い出や、学び、これからの自分の可能性、いろいろなことを手にできるかも知れません。
 
だからこそ、お子さんに今経験させたいこと、その子自身がしたいと願うことに目を向け、言葉の壁など、その子の力だけでうまくいかないことは、周りの力や環境の力を借りて、それができることに目を向けることがお子さんの成長と幸せのためには重要なのです。  
人は自分のやりたいことや、するべきことができるとき、もっとやりたいとどんどん成長していくことができます。その中でおそらく言葉の壁を感じるでしょう。でも人は自分がしたいことであれば、苦手な言葉にも自分で成長して行くことができます。そのことを関わったお子さん達から、私自身が学びました。ですから、今どんなことができることが大切なのかに目を向けてほしいと願っています。





2012年11月11日日曜日

自分で選択したお風呂だから




「お風呂だよー。お片づけしようね」

「やだー!だめー!ブっぶ~」



家族のお風呂の時間になっても

もっと遊んでいたいという次男。
「今入らないとみんな終わっちゃうよ。そうしたら1人で入らないといけないけど、どうする?」と聞くと、

しばらくどっちもヤダ…と悩んでいましたが、
「いいー!行かない」
と遊ぶことを選びました。


さて、遊びにも飽きた次男。
みんなお風呂を終わっていることを知り号泣。
でも次男が選んだことを信じて
家族みんなで「1人で入ってごらん」と応援。

はじめはドキドキして
「やって~え」と言っていましたが
シャワーの使い方など教わりながら
2歳の次男は、1人でお風呂にはいることができました。





親の価値観からいえば
お風呂の時間にお風呂にはいるべき
だったかしれませんが

今遊び続けたらどうなるのか

どうして「今入ろう」と声をかけているのか
ちゃんと伝えた上で
選んだ子どもの選択であれば
その先に必ず素敵な成長がまっていると思います。

1人で入るなんて、普段なら絶対嫌がることも
自分で選んだことの結果だから
最後まで頑張れました。






もしかしたら、あのまま号泣して
入らぬまま一日を終えていたかもしれません。
そうだったとしても

その中から彼は、沢山のことを学んだことでしょう。







「お風呂入ったよ。1人で!!」

2012年11月1日木曜日

どうしたら子どもが勉強しますか?

子どもが勉強しないんです
どうしたら勉強しますか?
ドリルをやったらおこずかいあげていますがいいのでしょうか。


などなど
講習会や巡回相談でよく聞かれる勉強の相談。



以前テレビで子どもがテストを持ち帰った時に
テストの点数を褒めるのと
テストのために勉強したことを褒めるのとでは
その後の勉強に向かう子どもの意欲に差があるという研究結果を聞いたことがあります。

テストの点数(結果)を褒めるケースでは
いい点数が取れなくなると勉強をやめてしまったり、
結果が出ないことや、はじめからいい点取れそうもないことには勉強しなくなる子が多かったそうです。

一方、勉強したこと(頑張ったこと)を褒められた子どもは
自分で勉強することを選び、たとえ結果が悪くても試行錯誤しながら勉強と向き合い続けられる子が多かったそうです。


前者と後者の違いについて
勉強することの目的の違いだと話していました。



テストや成績などは他者の評価にすぎません。
その評価は子どもが頑張った評価ではない。
他者の評価よりも、
その子自身が頑張ったということに
親が目を向けることが大切だということです。


そして後者の頑張ったことを褒めることは
子どもの選択の尊重があるんだと思います。

テストがある、もっと遊びたい、テレビを見たい、勉強は難しい、お母さんが喜ぶ…
色々な環境の中から、その子自身が選択したこと(勉強をがんばったったこと)を一緒に喜ぶことで、子どもは自分の選択を大切にしてもらえていると感じることができるのだと思います。



はじめの問いにあった
「どうしたら勉強しますか?」

色々な方法があると思いますが
「どうしたら子どもが勉強することを選べるのか」
についてであれば
どうして勉強が大切なのかなど勉強することを選べるための情報を伝え、
子どもの選択する力を信じ、尊重することだと思います。


ちなみに、勉強したことに対しお金など報酬をあげることについてですが
勉強することと出会うきっかけとしては一つの手段ですが
勉強するならお金をあげる
お金をくれるから勉強する
「勉強すること」の選択は親がしていることになるので
子どもが選択できることを私はおすすめしたいです。







2012年10月18日木曜日

子育てへの想い



今日は地域のお母さん達と子育て座談会
・・・といっても子育てのプロではないので「良い子育て」は語れません
私が話すのは「子どもがその子にとって意味のあることを選び行っていける」ことについてです。
ここではお母さん達(自分も含め)が楽しく自分らしい子育てをしていけることを願って、作業に焦点を当てた子育てを伝えています。

作業療法士的に言えば「お母さんの子育てという作業の可能化」と「環境である親が子どもの作業の可能化を支えていけること」でしょうか。



お母さんは
子どもを叱らないようにしましょう
子どもを褒めましょう
抱きしめましょう
心に余裕を持ちましょう


私はそんなにいい人間じゃない
子どもがご飯中に遊びはじめたら怒ってしまう。
朝の時間がないときにおもちゃを出しはじめたら「かたずけろ」って言ってしまう。
子どもがお風呂上がりに服を着ずに遊び回っていたら「早く着替えなさい」って言ってしまう。

私は仙人じゃないから反射的に叱ってしまう。
子どもが3人もいたら抱きしめることよりもご飯を作ることを優先することもある。
自分が忙しいときは心に余裕は持てない。


子どもを愛しているし
素敵に育ってほしい
叱りたくはないし
褒めてあげたい
心にいつも余裕のある人間になりたい

でも今の自分がありのままの自分

どんな人でも『子育て』を楽しく自分らしくできるといい
自分らしい子育ての中で子どもが自分らしく育っていけることを願っています



2012年8月27日月曜日

「にーに」という役割と成長

「にーに」とは沖縄の方言で「お兄ちゃん」のことです。

17日に3男が生まれ、
4歳と2歳の息子達は「にーに」なりました。
退院した日、
さぞかしお母さんがいなくて寂しかったろうに…と心配していた私に2人の息子達は
「ゆーくん(3男の名前)がきた!抱っこさせてー」
と大喜びで、心配は無用だったようです。

長男はクッションやタオルをひきつめ
「ゆーくんが気持ちよく寝れるでしょ♪」
とソファーに弟のためのベッドを作ってくれました。

次男は自分のおもちゃを持ってきて
「ゆーくん遊ぶ?ハイこれ」
と弟の世話をしようと一生懸命でした。



長男は泣き虫で自分の思いをコントロールすることが苦手です。兄弟一の甘えん坊で自分を中心に見てくれないと拗ねてしまいます。

そんな長男は
「ゆーくんがいるから抱っこ抱っこ言わないよ!」と次男に教えたり、
遊びたい気持ちをグッと押さえて片付けを頑張ったり
次男の着替えや手洗いを手伝ったり…
2人のお兄ちゃんになるために
大きく変わりました。



次男はわがままで、自分のことしかあまり考えません。誰かのために頑張ることを知らないかのようです(笑)。最近は泣けば叶えてもらえると、なんでも大泣きするようになりました。

そんな次男は
「ゆーくん抱っこしたい。可愛いね」と弟がいることに喜びを感じているようです。
泣いても一度ぎゅっと抱いてあげると「もう泣かないよ」と強気の発言もするようになりました。
自分で着替えたり、頭洗ったり、今までやろうともしなかったことをチャレンジするようになりました。






息子達と向き合うなかで
沢山のことを教えてもらっています。

子どもは自分の周りの環境から
刺激を受け自分のしたいこと、する必要があると思うこと、『作業』を選択していける。

お母さんの期待
お父さんの期待
兄としての役割

そういった環境からの呼び掛けに応じ
その子自身が感じとった作業を
ちゃんと選んでいける。

大切なことは「○○しなさい」と指導することではなく、
自分がどんなことをどうして期待されているのかわかること。
お兄ちゃんならどんなことができるとかっこいい(自分自身が納得できる)のか、創造を膨らませられること。

そうやって選んだ作業をチャレンジできること。

なんだと思います。

2012年6月28日木曜日

息子にとっての夕食は‥

長男の夕食は
一口食べてはお話をして
一口食べては椅子の向きを変えて
一口食べては箸で遊び…

毎日1時間以上かかり
最終的には一人で食べ
さらには「早くしなさい」と怒られ

そして食べる気力を失い途中で終わる。







夫は「4歳児なんてこんなもんだろう」
私は「そのうち食べるようになるわね」

とずっと続いている夕食の風景を気にしていませんでした。



ある日、息子に
「夕食は楽しい?」
と聞くと
「‥‥」
息子はしばらく黙っていましたが、
ゆっくり ゆっくり 話してくれました。



「あのね、お母さん。ご飯の時怒られたくないんだ…
それとね…一番にごちそうさまが言いたいんだ…」



ずっとそう感じていた想い
ずっと叶えられずにきた想いでした。




「聴いてあげなくてごめんね。どうしたら一番にご馳走さまが言えるか、一緒に考えよう」


息子は笑顔で提案してくれました。

「一番はじめに"いただきます"言ったらいい」
「パーって食べてから、手洗ってからお話しすればいい」



その後、息子の提案を実現するための作戦会議を一緒にしました。

そして、夕食が出来上がる少し前に伝えることを約束しました。






あれから2週間
息子は毎日
一番に「いただきます」と「ごちそうさま」を言っています。

笑顔で…




2011年11月13日日曜日

家事の達成

家事をすること
重要度10/遂行度4/満足度2



夕食の準備後…食器で流しがいっぱいになります。
部屋の掃除…掃除機が出しっぱなしです。
お弁当作り…お米を炊き忘れおかずだけ持たせます。
洗濯物…たたみ終わった服がずっと山済みです。
冷蔵庫の管理…「いつの?これ」が入っています。



私は家事が下手くそです。

でも私にとって家事は、上手になることよりも子ども達に、夫に、
お母さんいいね!
そう認めてもらえることが大切です。


家事に注げる時間がありません。
こまめに綺麗にするマメな性格ではありません。

じゃあ、いいお母さんになれないな…
私の悩みでした。


そんな時、『タニタ食堂』というアプリと出会いました。
あの体重計のタニタです。
タニタはヘルシーな社員食堂にも力をいれていて、
その社員食堂のメニューが作れるアプリを出しました。

タニタ食堂のおかげで
栄養バランスが良く、大戸屋並みの美味しい食事が提供できるようになりました。
短い時間で…
買い物も楽になりました。


そして何より
お母さんいいね!をもらいました。


家事をすること
重要度10/遂行度5/満足度10

2011年8月26日金曜日

深呼吸



大きく息を吸って
深呼吸


ここは想いを話せる場

ここは実現に向けて意見を聞ける場

ここは大好きな作業が飛び交う場





これからまた
想いを胸の中だけで叫びながら
地域で頑張れる!




いつか地域にも語れる場を・・・・