2012年4月18日水曜日

いきたい将来



目の前の岩は
自分の全ての問題のように
感じるかもしれない


障害
能力の低さ
目の前の問題行動
親の関わり不足
関わる人の力不足


その岩を乗り越えなければ
先はないと感じ
その岩さえなければと今を嘆く




その岩を乗り越えあなたはどこに行きたいのか」

自分がいきたかったところ
自分が生きたいところ
を考えた時


今が道の途中であり
目の前の岩は
道に転がる石であったと気づく



大切なことは
あなたが“いきたい”将来に向けて
進めること
目の前の岩を乗り越えることは
目的ではない


あなたがしたいと感じること
あなたがする必要があると感じること

あなたにとって意味のあることは
あなたが目の前の岩だけを見ずに
あなたが“いきたい”将来に
進むための道標になる




だから


あなたにとって意味のあることを
大切にしたい
 




あなたにとって意味のあること
作業


~作業療法~











2012年4月10日火曜日

クライエントが明確な目標を持てること





クライエントが明確な目標を持てること


「そんなの当たり前だ!」
7年前の自分は自信満々に言ったと思う。


「それがしたくてもどうしたらいいんだろう・・・」
5年前の自分は試行錯誤している最中でした。




クライエントが明確な目標を持ることは
当たり前のことで
重要なことで
まずはじめにすべきことだけど

結構難しいことなんだと今は思う。


現在,地域の幼稚園や小学校に巡回相談をさせてもらっている。
そこでの作業療法は
クライエントである子どもとその親
そして支える先生や支援員などクライエント群が
『明確な目標を共有できる』
ことが役割の6割を占めていると言っても過言ではありません。

そしてそれは作業に焦点を当てることではじめて実現できる


明確な目標の共有だけで
全てが解決してしまう(そこからクライエントやクライエント群が自分の力で進める状況)
ことさえある。



4年間巡回相談をしてきたけど,
ここは作業に焦点を当てる視点を持っているOTだからこそ
できることであり,腕の見せところ。
そしてもっとも難しいところ。



私の臨床は発展途上だけど
毎日がスタートでゴールはまだまだだけど
現時点で見えている世界も
結構素敵だと思う。

先生と泣いて喜んで
お母さんが自分の子どもの可能性にワクワクする。
子どもは毎日が楽しくて仕方なくなり,キラキラ輝きだす。

そんな様子を共有できる
作業療法は素敵だと思う。





現時点の眺めを一緒に共有できたらと願っていました。
これからだからこそ,一緒に進んでいけるOTができたら
力強いと思っていました。




そんな願いも乗せて
ADOCs
の誕生を願っています。


『クライエントが明確な目標を持てること』
いつでも
どこでも
だれでも

とりあえずやってみれること

巡回相談などの経験の中で
子どもを支える色々な方と出会います。


どうしたらいいのかわからない真っ暗なかで
ただひたすら子どもへの期待を握りしめて
立ち往生している方に出会うことがあります。

もう何に期待していいのかさえ
わからなくなって
うまくいかないことを
ただ自分の関わり方のせいだと悲しんで…




本当は期待したい
その想いが形になるように
“作業”で紡いでいく。

何に期待していいのか漠然した想いが
期待する作業として表現された時
明確な目標として共有される。

先生や支援者が自分で握りしめることのできる
『期待の形』



作業療法士がもつ
作業遂行評価の技術は
そんな期待の形に対し
“実現への見通し”として橋渡しになる。



握りしめた明確な目標に対し
実現への見通しとしての橋をかけることで
そこをどんな風に渡るのか
いつ渡るのか
先生や支援者が自由に選択できる。



そんな時
共通していることがある。

“走って渡る”ということ


先生達が学んできた教育方法や
障害に対する関わり方
あらゆるこだわってきた『手段』を
一度捨てて
とりあえず走って渡り始め
途中で必要な手段を拾いながら

最後は橋を渡ることを楽しんで
進んで行く。



作業に焦点を当てた目標は
どこに行きたいか明確にできる。

そして作業遂行からわかる情報は
『とりあえずやってみれること』を支える。

2012年4月4日水曜日

“子育て支援”  始めました

平成23年度、全7(月に1)に渡り、子育てという親の『作業』の実現に向けて、親が楽しく,安心して,自分の願う子育てをおこなっていくことに力を持てること(エンパワーメント)を意識した講話活動を行いました。
作業療法が“子育て”という福祉の領域で関わることの影響を自分自身も学びたいことと,作業と健康について,社会に伝えて行くことを目的として始めた活動でした。沢山の方の支えのもと,無事終えたことに感謝です☆


活動の結果,参加した多くの方より「子育てが楽しくなった」「不安が解消された」と言っていただき、今年度(平成24年度)、子育て支援として『作業療法士による子育て講話・相談』の依頼を社協より受けることができました。



ということで,作業療法士による子育て支援 スタートです。







以下は23年度に行った内容の紹介です。

子どもと向き合う親の力を育てる
子どもの将来に向けて今大切なこと








子どもの成長と遊び
~遊びの中にある身体・心・社会性・役割の成長~
遊びには様々な成長を引き出す力があります。そして“遊び”は子ども自身が自分でその成長に合わせ選んでいくことができる魅力があります。親が“遊び”を通し,子どもと共に成長を楽しむことで,子育ての魅力を感じることができます。


『作業』との出会いと子どもの成長
~作業との出会いと成功体験からつながる生きる力~
子どもが「自分でやってみたい!」と意思を持ち, それができる中で目的を持ちはじめ,さら成功体験から自信と自分としての意味を見出し,自分の才能として自己肯定感を高めていくことができます。
そんな子どもの成長を支える素敵な活動は何かを知り,子どもと向き合う中で見つめる楽しさを知ることができます。


()と子の特別な関係
~お母さんがお母さんでいることの大切さ~
“親”の存在があるだけで,子どもは自分にとって大切な活動を選択し成長していくことができます。
特別な親になろうとプレッシャーに押されることなく,ありのまま自分(親)として子どもと向き合う楽しさを知ることができます。


子どもの“選択”“尊重”
~選択することの先にある『生きる力』~
子どもが自分にとって大切な活動を自ら選択し,達成していけることで,そのこらしく成長していくことができます。それを支える親の関わりを知ることができます。


「しないこと」と「できないこと」の違い
~できる方法を一緒に考える~
子どもが上手くできない時に,その子が「しない」と選んだ場合と,その子が「する」と選んでもできずにいる場合があります。できずにいることを子どもと一緒に理解し, “できる方法”を考えていく魅力を知ることができます。


子どもの社会参加を支える親の大切な視点(前半・後半)~子どもの将来に向けて今大切なことを考える~
子どもが家庭社会から,外の社会(保育所や小学校など)へと参加していく中で,外の社会と子どもの成長を共有する時に重要なことは『子どもの将来を考え今大切なこと』を共有することです。
子どもにとって意味のある生活を実現し,親が子どもの将来に向けて納得できる社会との関わりを持てる関わりを知ることができます。