2012年4月10日火曜日

とりあえずやってみれること

巡回相談などの経験の中で
子どもを支える色々な方と出会います。


どうしたらいいのかわからない真っ暗なかで
ただひたすら子どもへの期待を握りしめて
立ち往生している方に出会うことがあります。

もう何に期待していいのかさえ
わからなくなって
うまくいかないことを
ただ自分の関わり方のせいだと悲しんで…




本当は期待したい
その想いが形になるように
“作業”で紡いでいく。

何に期待していいのか漠然した想いが
期待する作業として表現された時
明確な目標として共有される。

先生や支援者が自分で握りしめることのできる
『期待の形』



作業療法士がもつ
作業遂行評価の技術は
そんな期待の形に対し
“実現への見通し”として橋渡しになる。



握りしめた明確な目標に対し
実現への見通しとしての橋をかけることで
そこをどんな風に渡るのか
いつ渡るのか
先生や支援者が自由に選択できる。



そんな時
共通していることがある。

“走って渡る”ということ


先生達が学んできた教育方法や
障害に対する関わり方
あらゆるこだわってきた『手段』を
一度捨てて
とりあえず走って渡り始め
途中で必要な手段を拾いながら

最後は橋を渡ることを楽しんで
進んで行く。



作業に焦点を当てた目標は
どこに行きたいか明確にできる。

そして作業遂行からわかる情報は
『とりあえずやってみれること』を支える。

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