2014年6月29日日曜日

作業療法士は何屋か。

巡回先の幼稚園で友達と全く関わりを持てず1人で飼育小屋の中で掃除をしていた男の子。先生が「友達と少しでも交流を持って欲しい」と願い、そのための評価を行い情報を提供しました。1ヶ月後…男の子は飼育の仕方を友達に教え、それだけでなく、飼育小屋から出て、外の世界で友達に飛び込んでいくようになっていました。

「奇跡だ!」と先生達は目を真っ赤にして経過を教えてくれました。


でも、その経過には、先生達の教育のプロとしての取り組みが凝縮されており、この男の子の成長はまさに先生達の関わりの賜物だとわかりました。


自然に経過したのではなく、先生の取り組みが効果的に男の子とクラス全体を成長させたのです。




作業療法士は何屋だ? 



それはよく聞かれることで、特にOT自身がアイデンティティに悩んでいるようです。


しかし、私は学校という現場に出た時に、先生の仕事を知り、作業バランスを理解し、教育の目的や意図を聴き、もちろん学校長には事前に学校の教育の目的をお聴きします。


子供の教育に関わるのであれば、それを支える人たちの作業について理解することは当然のことだと思っています。


その上で、

「先生がこの子の将来のために今叶えたい教育はなんですか?」

と聞いていきます。

先生との面接は、先生自身の環境を理解した上で進んでいきますので、特別に無理な解釈をつけなくても、フィーリングが合う中で、供創されていきます。


面接が始まり、さぁ!何を創ろうか、お互いに何ができるのか少しドキドキしながら作業を選び、

先生の環境にあった情報を提供して創作を手伝う中で、最後には「これは絶対やりたい!いや、やれるじゃないか」という先生の表情が見えたところで面接わ終わります。


後は先生にお任せです。


作業療法士は何屋か。

手段に関しては何でも屋ですが、先生と学校と子供と親の作業の最大の理解者であることは確かです。



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