2015年6月1日月曜日

勉強が好きになるために、今からできる子育て


保育所の巡回相談の一環で「子育て座談会」をはじめました。

「授業中落ち着きがない」
「宿題ができない」
など小学校では相談が多く、いつも小さい頃からのベースづくりの大切さを感じていたので、第一回目のテーマは

「勉強が好きになるために、今からできる子育てのコツ」



座談会の目的

勉強は5歳ぐらいから考えればいいのですが、実は乳幼児期からの関わりが、子供の集中力や、意欲、考える力など勉強(その他多くの活動)に必要な基板を作っています。そのことを知ることで、親御さんが、今の一つひとつの子どもとの関わりに目的とやりがいを感じていただけると幸いです。



座談会の内容

子ども達が将来勉強を楽しく取り組めるために、大きく3つの土台を育てておく必要があります。
1)安定して座れる力(姿勢保持)
2)頑張ろうと思える心
3)考える力(創造力)

まず、第一回目は上記3つの力の中で「姿勢保持と遊び」についてみんなで考えてみました。


「姿勢を保つ=重力に打ち勝つ」ですので、自分の身体の重さを感じながら遊べる活動が重要です。赤ちゃんの頃のハイハイ(四つ這い)は手を床につき、移動する度に四肢にかかる重さが変わります。赤ちゃんはボールを追っかけるなど楽しみの中で、その自分の身体を支える練習をします。

幼児期になるとますます身体が発達し、ジャンプ、落ちる、転がるなど、親が見ているとハラハラする活動を始めますね。「怪我をさせたくない」その思いは親なら当然のことですが、この時期に自分の身体の重さや、高さと感覚の違い(高いところから落ちると足が痛いなど)を感じ、重力に対し自分の身体をどのように「支えたらいいのかな?」を無意識で調整できるように育てていくことも重要です。
ちなみに、”大怪我”になる前に危険を感じ自分の行動を抑制できるためにも重要です。ですから、大きな怪我をさせないためにも、転ぶ経験、ちょっと高いところから飛んでみる経験も大切なんですね。

「椅子に座る」ためには平らな座面に身体を合わせ(ちなみに座位は立位よりも姿勢を保つことが大変です)、手を使うために身体が揺れないように支えつつ、字を書くために微細な重心移動に無意識で反応できなくてはいけません。きめ細かい姿勢の変化を、楽々できることが勉強(読書・人の話を聞く等様々な活動)に集中できるためにもっとも重要です。

どんな遊びがあるの?

高い高い、滑り台、ジャングルジム、家の柱にぶら下がる、走る、駆け下りる、芝生ソリーなどなど、特別なことではなく、親が身近に行っていること全てが子供の成長につながっています。

危険すぎるときはどうしたらいい?「だめ!」と動作を抑制するだけでなく、「ここから飛び降りれるかな?」と本人に考えさせてあげる止め方がいいでしょう。それでも危険認識が薄い場合は、自分の身体をまだ理解できていませんので、上記の遊びを多く取り入れ親子で遊びを通して学んでいきましょう。また、危険なものをどける、飛び降りる場所にクッション(布団でも可)など置いてあげることも重要です。

小学校3年生の息子が姿勢が保てない。もう遅い?姿勢づくりに手遅れはありません。子どもはスポンジのように身体も頭も成長します。どんどん関わってあげましょう。







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