2011年8月20日土曜日

作業に目を向けるためには,作業に目を向けることを知ることから。




「特別支援の先生にはとても良くしてもらっています。」

「私達ではわからないこと,先生が課題をくれていて安心です。」

「お子さんの発達障害に対する対応の必要性を,親御さんに説明し,
親御さんの了解をもらってくれる。
あの専門家が家庭と学校の間に入ってくれて助かる。」





学校に入っている専門家に
”お蔭さまで”
と救われていると感じる人は多い。

いないと困る,いると助かる・・・・。



だったらこのままでいいんじゃないか。
ここからどう変化できるというのだろう。



ある1人の教員が,特別支援の専門家を追い出したことを聞いた。
専門家は,自閉症の男の子に歯磨きをさせようと頑張っている教員を見て

「無理にさせたらこの子が社会に参加できなくなる。悪影響が生じる」

そう説得に入ったらしい。
歯磨きをやめさせるために・・・。

教員は
「幼稚園で歯磨きができなければ,どこで歯磨きを教えるの?
私とこの子の親が望む社会は,この地域にある小学校に行くこと。
その小学校に行くために必要な歯磨きを今させられないで,
この先の社会とは?どこに行くための社会なの?」

と専門家を追い出したらしい。



ごもっとも!!


この教員は2年前,自閉症の男の子が
安全にいられるためにひたすら男の子を追っかけていた
支援員だった。

2年間,共に子どもたちの作業を見つめ,
障害を見つめず,子どもの今するべき大切なことに
目を向けたいと,
一緒に支援を考えた先生だった。

あれから2年,
教員の目は,障害ではなく,子どもの作業に向いている。



障害に目を向けて,
その支援に満足していると錯覚しているだけの人がいるのなら・・・
その支援しかないんだと諦めている人がいるのなら・・・

作業に目を向けることを知ることから始めればいい。


そのスタートになればと

「子どもの相談教室」
開始です



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