2012年2月25日土曜日

友達が届ける“今”に参加すること

女の子にとって
『信頼する友達が届ける"今"に参加すること』が
大切なことであると
先生と確認することができました。


その女の子が幼稚園に来たのは半年前でした。

女の子は支援員の腕をつかみ
支援員の後ろしか歩かない子でした。
常に震えて、支援員が少しでも離れると
「あー!!」
と叫んで支援員を探していました。

女の子は過去-現在-未来の
時間的なつながり(空間)を理解できず
「後で」「次に」のために
行動することができず
"今何が起こるのか"に常に不安を感じていました。

"ここ"と"向こう"といった
広い空間を認識できず
常にどこにいるのか、どこにつれていかれるのか
不安を感じていました。

そんな女の子と先生の関わりが
運動会を通して始まりました。

http://chibikkoot.blogspot.com/2011/10/50m.html?m=1


あれから半年
今、女の子の側には支援員がいません。

感覚の機能も
時間の認識も
空間の認識も


女の子にはまだ難しい状態です。


でも、彼女の環境が変わりました。

トイレの場所も
道具の場所も

今何をするのかも
誰がどこにいるのかも


友達が教えてくれるようになりました。


女の子も友達を見て
今する必要があることを
感じとるようになりました。


現在は支援員が伝えることよりも
友達が伝えてくれることに
嬉しそうに参加するそうです。
自分から参加するそうです。
急いで参加することもあるのだそうです。

女の子は友達が届ける"今"に参加することを大切にしている。

女の子がそう言ったのではないけれど
先生とお母さんと一緒に感じています。

女の子は友達と一緒に大掃除もします。
女の子は友達と一緒にジャガイモ堀もします。

笑顔で…

0 件のコメント:

コメントを投稿